フィットネスQ&A

通信販売などで売られている、腹筋を鍛えるローラーについて教えてください。

q通信販売などで売られている、腹筋を鍛えるローラーについて教えてください。

a4その前に腹直筋の構造について少し説明したいと思います。
腹直筋(ふくちょくきん)は胸骨から恥骨につながる細長い筋肉です。
腹直筋の主な働きは体幹部(たいかんぶ:身体の胴体のこと)の屈曲(前屈)です。
腹直筋を鍛えるためには寝転んだ状態からおヘソを覗き込むように上体を起こさなければなりません。
しかし、両肘が両膝に触れるほど上体を起こしてはいけません。
これでは腹直筋を使った体幹部の屈曲(前屈)動作というよりも、むしろ股関節屈筋(腸腰筋、大腿直筋、縫工筋など)を使った股関節の屈曲動作になってしまうからです。
腹直筋は厳密にいうと0°の姿勢(寝転んだ状態のこと、つまり直立姿勢ということ)から25°の屈曲動作に関与しているので、ここを鍛えるには肩甲骨(けんこうこつ)が床面から少し離れる(25°)程度で良いのです。(ちなみに腹直筋は30°の伸展動作から0°への屈曲動作にも関与しています。(フィットネス基礎理論、体幹部の構造についてを参照してください)
腹筋ローラーを用いた運動動作は体幹部の屈曲動作というよりむしろ股関節の屈曲動作に近いといえます。
つまり、あの動作では腹直筋を鍛えるというより、腸腰筋、大腿直筋、縫工筋を鍛える運動になってしまっているのです。
問題は腸腰筋(大腰筋、腸骨筋の総称)の一部である大腰筋(だいようきん)は大腿骨から腰椎につながっている筋肉なので、あのような動きをしてしまうと腰椎が過剰に引っ張られ、結果、腰を痛める可能性が出てくるのです。(加えて身体を伸ばす動作を行う時に、腸腰筋が伸張性収縮してしまっているというのも問題です)
この動きは股関節を伸ばしたままの腹筋運動と動きが類似しています。(※「腹筋運動で腰を痛めないようにするためには股関節を曲げた方が良い」というのは腰椎に負担を掛けないようにするためです)
結論をいうと...
あのエクササイズは腰に対し、とてつもなくストレスを与える種目です。
現在、過去において腰を痛めた方、トレーニングを定期的にやっていない方、高齢者、は腹筋ローラーを使用しない方が良いと思います。)

関連記事

  1. 血圧が高いのですが、主治医から『軽い運動ならやってもいい』といわ…
  2. ウエイトトレーニングを行う時の呼吸方法を教えてください。
  3. ウエイトトレーニングの時の呼吸は鼻で呼吸するのでしょうか。それと…
  4. 食事直後の運動がよくないと聞いたのですが、もっと詳しく聞かせてく…
  5. フィットネスクラブで運動をする時、血圧を下げる目的で運動をすると…
  6. 除脂肪体重とはなんですか?
  7. ウエイト・トレーニングをもう何年もやっているのですが、効果があま…
  8. キネシオロジーってなんですか?

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 登録されている記事はございません。

KindleBookになりました。

運営者情報

当サイトの編集長の佐藤です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約8年前に現在の会社に就職し、現在は都内にある接骨院でカイロプラクターとして働いています。
PAGE TOP