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低インスリンダイエットは効果が高いですか?

q低インスリンダイエットは効果が高いですか?

a4そもそもインスリンとは膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモンで、主な働きは血液中内に増えてしまった中性脂肪を脂肪細胞に蓄えるという働きをもっています。
インスリンは血糖(ブドウ糖)の上昇に応じて分泌されます。
つまり血糖値が上昇すればインスリンもまた上昇し、結果、それだけ脂肪細胞に多くの脂肪が蓄えられることになるわけです。
もし、このときインスリンの必要量を増やさずにすんだとしたら中性脂肪を脂肪細胞に蓄える量は少なくて済むことになるのです。
この血糖値とインスリンの性質を応用したのが低インスリンダイエットです。
具体的な方法は『炭水化物そのものの摂取量を制限する』ということと、『全粒穀物や豆類のようなグリセミック指数の小さい食品(一般に全粒穀物や豆類はインスリンの分泌量が少ないとされています)から炭水化物を摂るようにする』ということのようです。
低インスリンダイエットは理論上、効果はあると思います。しかし、僕は低インスリンダイエットについていくつか疑問があります。
① 血糖値が少ないということは当然、糖質の摂取不足ということになります。
このような状態で運動を行ったとすると、筋肉が分解されてしまい、その結果生み出されたアミノ酸からエネルギーを供給することになるので筋肉がやせ衰えてしまうのではないかという疑問。
糖質の摂取量が不足している場合は、たんぱく質が糖質の代わりに消費されるようになります。
つまり、筋肉量が減るということは結果的に基礎代謝が落ちてしまってかえって太りやすい体質になってしまうのです。
もちろん、まったく糖質をカットしてしまうわけではないのでこのような極端なことにはならないとは思いますが...筋肉が痩せ衰えてしまう可能性は完全には否定できないと思います。
② 一般に1日50g以下の炭水化物ではインスリンが十分に分泌されないといわれています。
インスリンの分泌を抑えるとグルカゴン(膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌される)というホルモンが多く分泌されるようになります。
このグルカゴンには脂肪細胞内の脂肪を血中に遊離脂肪酸として放出させる働きがあります。
もし、グルカゴンが過剰に増え、血液中内にそのように過剰な遊離脂肪酸が放出されたとしたら、それが心筋毒となって心臓が停止してしまう可能性が高いのではないかという疑問。
もちろん、年齢などによっても違うと思いますが(高齢者の)過剰な遊離脂肪酸濃度の上昇は心臓に対し、とてつもないストレスを与えます。(生理学博士ホーの実験はあまりにも有名です)
③ グリセミック指数の小さい食品は血糖値が上がらないということがポイントになっているようですが、人間が満腹感を感じるのは血糖値の上昇によることを考えると、グリセミック指数の小さい食品を食べていると満腹感が感じられず、胃が張るまで食べ過ぎてしまう危険性があるのではないかという疑問。
低インスリンダイエットは生理学的に考えれば、それなりの効果はあると思います。
しかし、低インスリンダイエットを実行したとしても普段の食生活で高脂肪の食事を改めなかったり、早食いをしたり、運動ほとんどしないとしたらなんの意味もないと思います。
やはり低インスリンダイエットの前に生活様式のあり方を一度、見直し、それから低インスリンダイエットを実行した方が良いような気がします。

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フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約8年前に現在の会社に就職し、現在は都内にある接骨院でカイロプラクターとして働いています。
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