フィットネスかわら版

安全性に問題があるストレッチング 1

皆さんが普段何気なく行っているストレッチの中には安全性に問題があるものや、その効果に疑わしいものがあります。
それらのストレッチを繰り返し行うことでかえって健康を害してしまうこともあります。
今後シリーズで実施上、好ましくないストレッチをご紹介していきたいと思います。
第一弾は頚椎のストレッチです。

頚椎の構造

頚椎は脊柱の一部で基本構造は胸・腰椎と同じく立方状の骨が(椎骨)が7つ連なって出来ています。
頭部に対し頚椎はやや後方にあり、また、重心はこめかみあたりにあるので頭部は自然な状態では自然に前に前傾していきます。
このことから頭を支える上で最も重要なのは頭部の後ろにある頚部の筋肉(頭部が前に傾かないように支持する筋肉)です。
頭部の後ろには僧帽筋と呼ばれる比較的大きな筋肉や頭半棘筋、頸板状筋など細長い筋肉があります。
日常生活の中で頭をまっすぐ保っていられるのは無意識のうちにこれらの筋肉が常に作用しているからです。
しかしながら、猫背などで姿勢が前傾姿勢になると僧帽筋などに負担が過剰にかかると慢性的な疲労状態になり、これがやがて肩の痛みやコリの原因となるのです。

危険なストレッチ

危険なストレッチ

(写真1)危険なストレッチ

頚部には僧帽筋をはじめ、胸鎖乳突筋、頭半棘筋、頚板状筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋など様々な筋肉がありますが頚部の前側には筋肉はありません。
頚部の前には胸鎖乳突筋という筋肉があると思っている方も多いと思いますが、実際には頚部の側面にあります。
頚部の前に筋肉がないのですから頚部の前が凝ることはありません。
つまり、頚部を後ろに反らせる運動(写真1)を頻回に行ったり勢いよくやったりすると頚椎ヘルニアを起こしたり、変形性頚椎症(頚椎自体が変形する)を起こすことがあります。

頸椎の構造

頸椎の構造

また、図1をみてお解りいただけると思いますが頚椎は胸椎、腰椎のように斜め後ろを抑制させる突起物がないために、斜め後ろに反らせることが最も危険なストレッチといえるのです。(写真2)

 

 

 

 

危険なストレッチ

(写真2)危険なストレッチ

既に頚部に障害がある方は勿論、障害がない方も首をぐるぐる回す際も斜め後ろの動きには気を付けなければなりません。
これらのことから頚部のストレッチは屈曲、側屈、回旋、斜め前方への屈曲にとどめるのがベターと言えます。

 

 

 

 

※これらのストレッチを実施、頚部や肩部に不快感がある方は必ず整形外科で受診をし、医師の指示に従って運動を行ってください。

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当サイトの編集長の佐藤です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約8年前に現在の会社に就職し、現在は都内にある接骨院でカイロプラクターとして働いています。
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