全身持久力がなければ何をするにしても直ぐに息があがってしまい、日常生活にも大きな支障をきたします。
柔軟性は関節の可動域がどれだけ広いかという能力のことで、柔軟性があればそれだけ関節の可動域が広く取れるので、身体も滑らかに動きます。
勿論、この能力が高ければケガを負うリスクも少なくなります。
筋持久力は筋肉の収縮運動がどれくらい長く、持続的に行えるかという運動能力のことです。
この能力がなければ足や手などを動かし続けるということが困難になります。
筋力は筋肉(骨格筋)が持っている力強さのことです。
体力ピラミッド(パフォーマンス・ピラミッド)とは?
『体力ピラミッド』(パフォーマンス・ピラミッドともいう)とは基礎体力の概念を説明するときによく用いられる用語です。
これはアリゾナ大学のリチャード博士が提唱した概念なのですが、スポーツに必要な要素をピラミッドの石積みに見立て説明したものです。
体力ピラミッド
日常生活という大地に大きなピラミッドを建設するときに一番下の土台に当たる部分には大きく安定した石を置きます。
この土台がしっかりしていればしているほど、その上に大きな石をたくさん積み上げることができます。
このとき、もし土台がぐらついていたり、土台が小さければ、石を高く積み上げることはできません。
それどころか土台ごとピラミッドが崩壊してしまう可能性すらあります。
リチャード博士によると、この土台に相当するのが全身持久力、柔軟性などの体力要素なのです。
図を見ると日常生活という大地に一番密接しているのは全身持久力、柔軟性で、次いで筋持久力、筋力などといった他の体力要素が続きます。
ここで特筆したいのは『ピラミッドの大きさは土台の広さに比例する』ということです。
つまり、土台部分にあたる全身持久力や柔軟性が高いほど、筋持久力や筋力といった体力が大きくなる可能性があるということです。
一例をあげると、スイミングスクールなどでは受講者に対して泳ぎ方を教えます。
しかし、もし、その受講者の方がスタミナ(全身持久力)が極端に低かったとしたら、息が上がりすぎてプラクティス(練習)どころではなくなってしまいます。
スポーツ選手やスポーツ愛好家に告ぐ!もう一度、原点に立ち戻ろう!
多くのスポーツ選手やスポーツ愛好家はプラクティス(練習)を重視し、多くの時間をそれに費やします。
また、『○○選手が○○トレーニングで良い成績を収めたから自分もやる!』と、すぐにその方法に飛びつきたがる人も多いのですが、それ以前にもっとやらなければならないことがあるのではないでしょうか?
『基礎体力はもう十分にあるのですか?』『体(体格)は十分に完成しているのですか?』『姿勢(アライメント)は整っているのですか?』
この質問に対し、一つでも『はい』と、はっきりと解答できないスポーツ選手やスポーツ愛好家の方がいたのなら、今直ぐにでも、自分のトレーニングのあり方を見つめ直した方が良いと思います。
基礎体力がしっかりと構築されていない人が技術力を磨く練習をしても何の意味もないのですから。