• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

世間ではこれといった原因がないにも関わらず、『肩が凝る』、『寝つきが悪い』、『疲れが取れない』などといった眠りについて悩まされている人が多いようです。
これらの症状はさまざまな要因で引き起こされるのですが、普段、皆さんが何気に使用している枕にも原因があるようです。
そもそも、なぜ、我々は眠るときに枕を使用するのでしょうか?
今回は『眠りの健康学』と題して、頚椎の構造と自分に合った枕の選び方について特集したいと思います。

人間の脊柱は椎骨と呼ばれる円柱状の骨が積み重なって(上から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎と呼ばれています)できています。
成人の脊柱を真横からみると4つの湾曲が見られます。

頚椎は前方向に凸(前湾)、胸椎は後ろ方向に凸(後湾)、腰椎は前方向に凸、仙椎は後ろ方向 に凸といった具合です。
この湾曲は『生理的湾曲』(せいりてきわんきょく)と呼ばれており、この湾曲が大きくなっても、小さくなっても障害を起こす原因になってしまいます。
勿論、この生理的湾曲は寝ているときにも保たれなければなりません。
しかし、誤った枕を選んで使用したとすると頚椎の生理的湾曲が保てなくなり、先にあげたような様々な症状が発症するようになるのです。
僕は幼いころ足で枕を踏みつけたことがあり、そのとき、母親から『頭にのせるものを足で踏んではいけないと』ひどく怒られたことを記憶しています。
果たして枕は母親がいうように頭をのせるためだけのものなのでしょうか?

なぜ、枕をするのか?

先にも述べたように頚椎の生理的な湾曲は寝ているときにも保たれなければなりません。
この湾曲を保つためのものが普段、我々が使用している枕なのです。
枕は『寝る際、布団と頭部、頸部のあいだにできる隙間を埋めるため』のものなのです。
しかし、布団と首のあいだにできる隙間には個人差があるので、人によって枕を替える必要があるのです。
良く『枕が替わると眠れなくなる』といったことを聞きますが、どうやら体格にあった枕を使用していないところに原因があるようです。
それではここで自分にあった枕の選び方(頚椎弧)の手順を記したいと思います。
尚、計測は二人一組になって行います。(図参照)

image006

① 測ってもらう人は壁に背中をくっつけて自然にゆったりと立ちます。このときあごは自然に引いておきます。(5度くらい)
② 計測者は測ってもらう人の第7頚椎から壁までの距離を測定します。(第7頚椎は首を屈曲させたときにできる首の後ろの突起部分です。
③ 計測した数値に1cmを足してください。それが理想的な枕の高さです。

もし、自分にあった枕を選ばなかったらどのようなことになってしまうのでしょうか?
高い枕を使用した場合、頚椎が圧迫されるので首筋を痛めたり、肩こりの原因になったりします。
さらに高い枕を使用すると空気の通り道である気道を圧迫することになるので『いびき』や『呼吸機能障害』を引き起こしてしまう可能性もでてきてしまいます。
次に低い枕を使用した場合どのようなことになるのでしょうか?
低い枕を使用すると血液が頭にのぼり脳を刺激してしまうので不眠症になったり疲れが取れないといった症状を引き起こしてしまいます。
良い枕(自分にあったということ)を選び、快適な睡眠を得ることが日々のストレスを軽減させる第一歩ともいえます。
このようなことから枕選びは単に見た目だけで決めるのでなく自分の首の高さを考慮に入れて選ぶ必要があるのです。
繰り返し述べますが、枕は『頭をのせるためのもの』ではなく『肩から首、後頭部を支えるためのもの』なのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

運営者情報


当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。
そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。

ページ上部へ戻る