ダイエットのために運動を始めましたがちっとも痩せません。

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Q.ダイエットのために運動を始めましたがちっとも痩せません。食べる量はそのままなので確実に痩せると思うのですが…

ダイエットの際に運動さえすれば痩せると思い込んでいる人が多いのですが、運動をするだけではあまり体重は落ちません。
むしろ、逆に体重が増えてしまうことすらあります。
また、ダイエットの際に運動をしても体重が減らないからといって運動をすぐに中断するのは早計です。

実は自分では気付いていないだけで、体内では徐々に脂肪が減り、筋肉量は少しずつ増えていき、身体は既に引き締まり始めているかもしれません。
運動による消費カロリーは微々たる物です。

ダイエットはやはり、食事療法を中心に運動も並行しながら行いましょう。

Q.筋トレはダイエットに効果がありますか?

あります。
ダイエットにおける最終目標は、何もしなくてもより多くのカロリーを消費するような身体を作りあげることです。
何もしなくても消費するカロリーを基礎代謝と呼びますが、この基礎代謝を増やす鍵を握っているのが筋肉の量なのです。
筋肉量と基礎代謝の量は比例します。
つまり筋肉が多い身体は、太りにくい身体と言えます。
ですから、ダイエットにおいては筋トレは非常に大切になってきます。コツとしては、胸部や太腿部、背部などといった大きな筋肉を中心にトレーニングをすするめることです。

Q.有酸素運動の前後に体脂肪を測ったのですが計測値がそれぞれ違ったのですが。

おそらく汗のせいだと思います。
使われた体脂肪計はインピーダンス法という方法を用いて体脂肪率を測定しているものだと思います。
インピーダンスの仕組みは、体内に微弱な電流を流し、電気抵抗(電気の通りやすさ)を測ることで脂肪の量を割り出すというものです。(脂肪は電気抵抗が大きいのですが筋肉は電気抵抗が少ないのです)
運動後は当然、汗をかきます。
その汗のせいで体脂肪率が低くなったものと推測できます。
もちろん、これはあくまでも数字の上での話です。一回の運動で4%も落ちるわけがありません。
たまに運動前後で体脂肪を測定し3~4%も落ちた!と一喜一憂している人を見かけますが、まったくのぬか喜びです。
以下、インピーダンス法を用いた体脂肪計(TANITA)の使用上の注意点です。
参考にしてください。

  1. 起床後3時間以上経過していること
  2. 食後3時間以上経過していること
  3. 運動後3時間以上経過していること
  4. 測定する部位が汚れていないこと
  5. 電極版が汚れていないこと
  6. タニタ社製の体内脂肪計は素足で測ること
  7. トレッドミルなどの振動するもののそばで測らないこと

Q.インターナルローテーション、アウターナルローテーションを行っていたところ同じ重さを使用しているにも関わらず重さに違いを感じました。

インターナルローテーションに(内旋動作のこと)関わる筋肉としては肩甲下筋、大胸筋、広背筋、大円筋などがあげられます。
一方、エクスターナルローテーションに(内旋動作のこと)関わる筋肉としては棘下筋、小円筋があげられます。
このことからご理解できると思いますが大胸筋、広背筋などが関与する内旋動作の方が外旋より強いのです。
しかし、同じエクスターナルローテーションでも肩甲骨が内転するタイプを行えば僧帽筋中部、菱形筋、肩甲挙筋などが外旋動作に関わってくるのでもう少し(純粋な外旋動作とはいえませんが)扱う重量も大きくなります。(それでも内旋動作よりも重たい重量を扱うことはできないと思います)

Q.ウエイトトレーニングを行う際、目的にあった方法を選ぶ必要があると思うのですが。

おっしゃる通りです。
トレーニングを安全で効果的なものするためにはトレーニングの原理、原則を見過ごすわけにはいきません。
とりわけ特異性の原則というのはプログラムを作成する上ではとても重要な考え方となります。
すでにご存知だと思いますが特異性の原則というのは別名『SAID(” Specific Adaptation to Imposed Demands”)の原則』と呼ばれ、『身体は課せられた要求に対して特異的に適応する』というものです。
言い換えれば、『課せられない要求に対しては適応しない』ということになります。
初心者の誤解の中で最も多いものの一つとして『ウエイト・トレーニングを行えば、筋力、筋肥大、瞬発力、筋持久力といった能力が全て養うことができる』というのがあります。
全くの誤解というわけではありませんが、やはり、トレーニング効果というのは普段行っているトレーニング内容が大きく反映されるのです。
筋肉を肥大させるトレーニングを行えば、筋肉は肥大するだろうし、筋力を養うトレーニングを行えば筋力が増すという具合です。
ここまでの説明で『筋肉を肥大させるトレーニングを行っても筋力は養われるのでは?』と思う方もいると思います。当然、筋力も養われます。
しかし、この効果は筋力を向上させるトレーニングを直接行った場合と比べると遠く及ばないのです。

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運営者情報


当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

公式サイト:
https://shinichi-sato.info/

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