フィットネスかわら版

安全性に問題があるストレッチング 3

普段、私たちが何気なく行っているストレッチの中には安全性に問題があるものや、その効果に疑わしいものがあります。
下記の写真のようなストレッチは誰もが一度は実施したことがあるのではないでしょうか?

 

お勧めできないストレッチ

お勧めできないストレッチ

このストレッチは大腿前面の筋肉、すなわち大腿四頭筋を主に伸ばす目的でしばしば用いられてきたトレッチです。
しかし、このストレッチは人によっては腰椎の過剰な伸展動作(腰が過剰に反った状態)が起きてしまい、大腿の前面の筋肉を伸ばすどころか、かえって腰を痛めてしまうことすらある危険なストレッチです。
危険なストレッチは今までもいくつかご紹介してきましたがこれもまたあまりお勧め出来ないストレッチの一つです。
上記で述べたようにこのストレッチを行うと腰を痛めることがあると述べましたが果たしてどのような方に多いのでしょうか?

腰が過剰に反ってる方は要注意

腰椎前湾症

腰椎前湾症

左の図のように腰が著しく反り返ってる状態、いわゆる『腰椎前湾症』と呼ばれる不良姿勢に陥ってしまっている方がこのストレッチで腰を痛めてしまうことが多いようです。

腰椎前湾症は比較的女性に多く見られ、いわゆる出尻タイプとも呼ばれます。
腰椎が過伸展(過剰に反りすぎた状態)になってしまっているので、立位の時は勿論のこと、睡眠時(特に仰向けで寝てる状態)にでさえも絶えず腰に負担がかかってしまっています。
(※余談ですが腰椎前湾症の女性は腰を痛めるリスクが更に高くなる可能性があるのでハイヒールをあまり履くべきではありません。)

この腰椎前湾症は椎間板の後部が圧迫され椎間板ヘルニアを起こすことがあります。
また背骨の後部には棘突起(きょくとっき)と呼ばれる背骨を安定させる突起物がありますが、腰椎前湾症が更に進むとこの部分が疲労骨折を起こし背骨の安定性が保てなくなり、脊椎分離症(せきついぶんりしょう)、や腰椎すべり症といった症状を招く恐れがあります。
腰椎前湾症に陥ってしまってる方の多くは大腿部前面の筋肉、大腿直筋(大腿四頭筋の一つ)が固くなってしまっている方が多いようです。
大腿直筋は腸腰筋などとともに股関節の屈曲動作に関与し、骨盤の前傾にかかわります。
ですからあまりこの部分が固いと骨盤が過剰に前傾になり、腰椎が反るようになるのです。
この姿勢タイプの方が上記の写真のようなストレッチを実施すると大腿部前面の筋肉が必要以上に引っ張られるので更に骨盤の前傾が強くなり、腰椎の過剰な伸展を引き起こしてしまうのです。
このような理由から特に腰椎前湾症の方は上記のようなストレッチ法を持ちない方が良いと言えます。
それでは安全に大腿部前面の筋肉をストレッチするにはどのように実施すれば良いのでしょうか?

安全な大腿部前面のストレッチ

大腿部前面の安全なストレッチ

大腿部前面の安全なストレッチ

お勧めなのが左の写真のようなストレッチです。
写真のように行うことで大腿前面の筋肉は伸ばされますが腰椎の伸展は起きません。
しかしながら実施の際に腰が浮いた状態で実施したとしたらこれもまた腰を痛める可能性があるので実施中は腰が浮かないように留意する必要があります。

 

もし、また、実施の際に足首に手が届かないようであれば足首にタオルを用いて行うと腰を痛めることなくストレッチを行うことができます。

関連記事

  1. 安全性に問題のある筋力トレーニング 1
  2. 足のむくみ
  3. ちまたにあふれる減量法のウソ
  4. ハイアーチ(凹足)-足の裏の痛みについて
  5. プロテインとその役割
  6. 急性心不全の原因
  7. 肩関節周囲炎の症状と原因 その2
  8. ダイエットを成功させるキーワード!食べる順番ダイエット

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 登録されている記事はございません。

KindleBookになりました。

運営者情報

当サイトの編集長の佐藤です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約8年前に現在の会社に就職し、現在は都内にある接骨院でカイロプラクターとして働いています。
PAGE TOP