ジグリングって何?貧乏ゆすりによる思わぬ効用

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ジグリング,貧乏ゆすり

貧乏ゆすりは文字通り『貧乏くさい』『落ち着きがない』など、とかく悪いイメージが定着していて、職場や公共施設などでやってしまうと周りの人から冷ややかな目で見られることがあります。

しかし、近年、意外にもこの『貧乏ゆすり』には健康改善や死亡リスクの低下に繋がる効果があるといわれるようになり、少しずつ見直されるようになってきました。

貧乏ゆすりの効用?

先にも述べたとおり、貧乏ゆすりは、第三者に見た目の悪さ、落ち着きのなさを印象づけてしまうことがあります。
しかし、近年、この貧乏ゆすりには思わぬ効用があることをイギリス、ロンドン大学の研究チームが発見したのです。
何と「貧乏ゆすりをする人」は、「貧乏ゆすりをしない人」に比べて、死亡リスクが低いということが解ったのです。
貧乏ゆすりに健康改善・死亡リスクの低下などの効果があるのなら、我々の貧乏ゆすりに対する認識を少し改めねければならないかもしれません。
整形外科の分野では、すでに貧乏ゆすりは「ジグリング」と呼ばれ、治療などにも取り入れられているそうです。
それでは何故、この貧乏ゆすりが健康改善・死亡リスクの低下に繋がるのでしょうか?
多くの方が既に体験済みだと思いますが、長時間乗り物に乗っていたり、イスに座りっぱなしになってしまうと、ふくらはぎが浮腫む(むくむ)ようになります。
心臓から大動脈へと送り出された血液の大部分は下半身へと流れ、全身にくまなく酸素や栄養素を供給します。
その後、二酸化炭素や老廃物を含んだ血液は静脈やリンパ管を経て再び心臓へと戻ります。
これを血液循環といいます。
血液循環を円滑に行うためにはふくらはぎの筋肉の働きがとても大切になります。
実は心臓のポンプ作用だけでは抹消部にある血液(静脈血)を再び心臓に送り届けることはできません。
これを手助けしているのがふくらはぎを形成している下腿三頭筋と呼ばれる筋肉です。
下腿部の筋肉が乳しぼりの要領で収縮と弛緩を繰り返すことで足に溜まった血液を心臓へと戻してくれるのです。
これを俗に『ミルキングアクション』と言います。
足元に血液が溜まると「むくみ」や疲労感だけでなく、血液の逆流・うっ血を起こし、やがて静脈瘤ができてしまうことさえあります。
静脈瘤が悪化すると皮膚炎を起こしたり、皮膚が壊死してしまうこともあります。
また、血液の流れが淀んでしまうことで血栓(けっせん)と呼ばれる血の塊りができやすくなります。
血栓が動脈を塞ぎ、これにより血の流れが停まってしまうと、これが原因で突然死してしまうこともあります。
これがいわゆる『エコノミークラス症候群』と呼ばれるものです。
貧乏ゆすりはエコノミークラス症候群や下肢静脈瘤、深部静脈血栓症の予防にもつながるといわれています。

ジグリングの正しい実施方法

ここまでの話しで長時間のフライトを余儀なくされる方、長時間椅子に座ってデスクワークをする方にとっても、貧乏ゆすりがいかに有効なのかがご理解いただけたのではないかと思います。
貧乏ゆすりにはこの他にも様々な効果を我々にもたらしてくれます。
長時間のデスクワークで硬直した筋肉を弛緩させるリラックス効果があったり、血流が活発になることで周囲の皮膚や筋肉が温まるので冷え性の予防・改善などにも繋がります。
貧乏ゆすりのような簡単な動作でこれらのリスクを回避できるのですから、従来のようなマイナスイメージを払拭しなければなりません。
整形外科の分野では既に『ジグリング』と呼ばれていて何とか貧乏ゆすりのマイナスイメージを払拭させようとしています。
『ジグリング』は大変意義な方法なので、日々の生活の中でも上手に取り入れていくと良いと思います。
『ジグリング』の具体的な方法ですが、まず、椅子に姿勢よく座り、このとき、膝関節、足関節の角度が直角になるようにします。
つま先はそのままの状態を保ち、踵(かかと)だけを上下させるような心づもりで行います。
気持ちを落ち着けた状態で、その動作を繰り返すことで、リラックス効果も期待できるので一石二鳥かもしれません。
このようなやり方であれば、職場や公共の場所であったとしてもあまり目立つことなく実施することができると思います。
簡単にできる方法なので是非お試しください。

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運営者情報


当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。
そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。

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